して当然だ。

読んでも何もしませんし何も起こりません。

二股彼氏との別れ方。後篇っていうか本編

さて、前回の記事では彼氏の浮気現場を目撃したところで終わりました。

あ、ちなみにかなりの乱文ですのでお許しください。。。

 

ここから別れるためのストーリー作りが始まります。

(※見る人が見たら倫理的にアレなところもあるかもしれませんが決してこの別れ方をお勧めしているわけではございませんのでご容赦ください)

 

 

まず、元探偵だった友人に連絡を入れて別れ方のアドバイスを請う。

男性に衝撃を与える別れのパターンや、相手女性の反応をうかがう手法を教わり参考にした。

 

後日、みつる(今回別れた彼氏)とは何事もなく会い続けた。変わらず家に泊まったし、変わらず外で食事をすることもあった。

家に泊ったときは、ついに彼の目を盗んでスマホをチェックした。LINEの暗証番号も知っている。いつも横で暗証番号を入れていたから。

今までは「見ても良いことない」と思っていたが、見なくたってリアルに目撃したのだからもう仕方がない。この眼で見た以上は信じないわけにいかない。

 

ゆうこさんとのLINEのやりとりを確認し、彼がシャワーを浴びている間に自分のスマホで撮影する。

ここで判明したこと

  • 二人が定期的に会い始めて約半月(怪しく感じていた5月中旬頃から)
  • 週1程度で外食や互いの家を行き来
  • 私が行きたがっていたレストランに二人で食事(くたばれ)
  • 身体の関係もそこそこ

昨日はありがと~♪マッサージ…効いてる~♡」という彼のメッセージが目に毒だ。

ゆうこさんも「アロマ付きでね♪」なんて返している。

他にも「あ、食器洗っといてもらっていい!?」「おっけ♥」とか

もう身体とけちゃう」といった吐きそうなメッセージもちらほら。

※私も彼の家に行くたびマッサージをやっていた。この男、何よりもマッサージが好きなのである。

 

物的証拠をおさえたところで終わり。これ以上このスマホに用は無い。

 

8月の後半にみつるの誕生日があったので、それまでの約2ヶ月半は通常通りの付き合いを続けた。

ときどき我慢ができずにゆうこさんとの関係をさぐったり、カマかけたりもした。

「もう付き合い長いし今更ね、メシくらい行くときはあるかもねーま、でも会うときはお前に言うかな」とみつるは言っていた。

嘘つけ、ずーーーーっと内緒で会ってるくせに。

という心の言葉を押しこんで笑顔で安心した表情を見せておいた。

 

 

8月後半になり彼の誕生日がきた。

当日は平日でもちろん仕事だったが、お祝いのメッセージを送り、その週末、土曜は彼はフットサル仲間とパーティーでバカ騒ぎしていたようだが真偽のほどは知らない。日曜はお昼に彼の好きなお寿司を一緒に食べて、欲しがっていたプレゼントを贈ったりしながら一緒に過ごした。

「ありがとう、、お前にも誕生日なにかあげなきゃな」

と免罪符のようになんか言ってたようだがもはや信じるわけもない。

仕事は終わった。

 

翌週水曜日、彼の仕事終わりに彼の家に行く約束をした。

先にLINEで「駅で待ってるね。話したいことがあるから」と送った。

みつるからは「話ってなんだー?おっけー待ってて!」とか適当に返ってきた。

 

駅前のベンチで待つ。

なんだかんだ彼は、上司として何かと気にかけてくれてお世話になった。

それを想うと申し訳ないという気持ちも少なからずあったのだが、とはいえ、その想いだけではゆうこさんには勝てないのだ。

 

 

21時半になり、彼が改札から出てきた。

 

いつもの顔でやってくる。話があると聞いても深刻な表情は一切ない。もしかしたら隠していたのかもしれないが。「行こうか」と言われたが、無言でみつるの腕を引っ張って横に座らせる。

「何?」と笑いながら問うてきた。

 

心臓がどきどきする。

一度深呼吸して、落ち着かせてから口を開いた。

 

「誕生日も終わったから、話すけど…」と、私は話を始めた。

  • 前々から様子がおかしいなと感じていたこと
  • 6月にゆうこさんと会っているところを恵比寿で見かけたこと
  • やめてくれる素振りがなさそうだったこと
  • 自分の誕生日を思い返して、そもそも愛されてないと気付いたこと。

もう、身を引かせてくれと話した。

 

彼は少し黙っていたが、こちらを全く見ずに平然と話し始めた。

「ごめん、内緒で会ってたのは謝る。けど、あいつとは今更何もないし、これからも会うのは会うし」と言われた。

 

どの口が言ってんのかと思った。

私は続けた。

「恵比寿で二人を見かけて、もうこの眼で見たものは仕方ないと思って、申し訳ないけど携帯を見ました。」

みつるは私が申し訳ないけど~と云った時点で「いやそんな」と何か呟いていたがあまり聞こえなかった。

「お互いの家も行き来しているし、到底それだけでは終わってなさそうだったけど、これが何もないというなら私はその価値観を許容できない。もう私、あの人に勝てないよ」

 

彼は黙ってしまった。

沈黙が続いた時点で答えは分かった。

 

嘘でも「もう会わない」「彼女にお前のことを話すor紹介する」とか、何か取り繕うくらいできたはずだ。

でもそれがなかった時点で、彼は認めないわけでもなければ変わる気もないのだな、と分かった。

あぁ、ここで終わりなんだと確信した。

同時に涙がぼろぼろと出てきて、人目も憚らず泣いてしまった。

 

おそらく、少しは期待していたんじゃなかろうかと思う。

嘘でも違うと否定して私にしがみついてくれる彼を想像していたんじゃないかと。

その無駄な期待への答えが、涙になって流れてきたようでした。

 

みつるは困ったように「大丈夫…?」「ごめん、そんなに傷つけてるなんて…」と呟くばかりだった。

 

私は「キリがないから、帰るね」と言い残して駅に向かって早歩きで帰った。もちろん追ってくることなんて無かった。

0時過ぎに「お疲れ様!てか、今までいっぱい傷つけててごめんねー…」とLINEがきたが既読スルーしておいた。

 

 

誕生日まで2ヶ月も様子見てバカだなと言われるかもしれない。

私も少しそう思った。自分が祝ってもらっても無いのに誕生日にプレゼントまでいして勿体ない、バカみたいだと自分が少し滑稽だった。

ただ少なくとも私はそれまで彼を真摯に愛していたつもりだったし、ついていこうと決めていた。ひとつずつが良い思い出だし、それは楽しかったので良しとする。誕生日はせめてもの想いと、小さな復讐の始まりに過ぎない。

 

というわけで

自分の誕生日は何もしてもらえなかったけど、私は真摯に彼の誕生日を祝い、プレゼントを贈って、これでもかというくらい愛情を示して別れました。

 

 

あぁ、ちなみに

これだけでは終わりませんからね。

 

お別れをして帰宅したあと、彼に直筆の手紙を書いた。

内容はそれはもう健気に、丁寧に書き綴った。

「あなたのことがずっと好きで、一緒にいられて幸せでした。でもあの日、恵比寿でゆうこさんと一緒にいるところを見かけてやっと気付きました。思えば誕生日のときに気付けば良かったのに、やめてくれるかなと期待してしまいました。彼女に勝てないことが分かった以上、身を引かせて下さい。大好きです、本当にありがとう。」

的なもはや自分に酔ってるんじゃないかくらいの勢いで「彼への愛情が本物だった」ことと「自分が至らなかった」ことをそれはもう書きなぐった。

2週間後に彼から連絡がきて「手紙読んだよ、本当にごめん。ありがとう。俺も一緒にいて楽しかったよ!身体弱いんだから無理しないように!」ときて、ここで終結したかと思った。

 

が、このあとも彼からずーーーーーーっと連絡はきつづけました。

 

ここであれですよ。

「やり返さない」ことが最高に強い武器であり、最も効果的な仕返しだ 

 ということが分かりました。

 

私は彼に変なダメージを与えず、綺麗な女性を演じ続けて別れました。

復讐もせず、彼の生活の一部を崩すこともなく。

 

そうやって別れたことによって

彼からしたら私との記憶は綺麗な想い出しか残ってないらしい。

 

後悔するよね~惜しくなるよね~。

毎月のように連絡がきてました。

「電話で話せないか」「一度きちんと謝りたい」と言われ続けたので「何も変わらないからこの先出逢う人に二度とこんなことしないでください」と返しておきました。

それでも「変わらないのかな…もう、しない…でもこのままにはできない…」と、かなりしがみつかれ、これが数カ月続いた時期がございました。

 

勿論私にしか目がいってないわけではないはずだし、他に女はいくらでもいるだろうに、それでも過去の女にしがみつきたいか。

 

 

そうそう、それでいいの。

そうやって私に無駄な時間を費やせばいい。

と真顔で返す気もない彼からのメッセージを眺めていた。

 

こうして、仕返しせずに復讐を遂げたのでした。めでたしめでたし。

 

 

ちなみにこの終止符は私があるタイミングで彼のLINEを削除したことで終わりました。