して当然だ。

読んでも何もしませんし何も起こりません。

二股彼氏との別れ方。前篇

先回の記事で

「やり返さない」ことが最高に強い武器であり、最も効果的な仕返しだ

と書いた。

恋人と別れるときも例外ではないと言及したが、その実体験について今回は書こうと思う。

 

 

去年の8月に彼氏と別れた。

 

というか私が振った。

 

原因は先に書こう、彼氏の二股を発見したからである。

 

まずは二人の交際のマンネリが初めて出てきたところから振り返ろう。

交際4カ月程度経ったある日に私の誕生日があったのでその週末は一緒に過ごすことにしたが、前々から彼氏のみつるは「なんにも決めてないんだよね~」「プレゼント何がいいかなぁ」を繰り返すばかりだった。プレゼントについては何度かリクエストしたが、安すぎるだとか、俺が贈りたくないとか、色々難癖付けられて却下された。

じゃあ一体この人は何をするつもりで、何を贈ってくれるのだろう。

 

なんて少しでも考えた私が勿論バカで、彼は結局何もしてくれなかった。

人生そんなもんである。

でもさすがに、誕生日当日に彼のスーツの試着(2時間)やファッションビルでのショッピングに付き合うことになるとは思っていなかった。クタクタである。

私のほうも多少のウィンドーショッピングくらいはしたが、すぐにメンズフロアに移られてしまい何も楽しめなかった。みつるは最終的にシェーバーを購入した。

 

「日曜に一緒に居てくれるだけありがたい」

と言い聞かせつつも、本当にノ―プランだったとはとさすがにこの度胸には感心した。「っていうかイベントとかする?」と当日に言う無神経さといったら…。

 

あまりにも歩き疲れてしまい、そんながっかり感もあったせいか夕方頃には不満を隠しきれず私は一言も発さなくなってしまった。さすがに彼もマズイと感じたようで「ど、どっかカフェ入る?」とファッションビルに入っているアフタヌーンティーでケーキとスコーンをそれぞれ口にした。ほぼ無言である。

 

ちなみにこうなった当日の行動は当然私の言い分は考慮されず、「スーツが見たい」と彼がいうので銀座にしたのだがスーツの試着も終わって早々「俺、銀座って嫌いなんだよね」と言われて辟易した。

 

彼のプランがないのはまだしも、私の意見も考慮されず、せめてものお祝いが物にも言葉にもないのはさすがに驚いた。

というか

私って本当に愛されてないんだな

と思い知らされた。

 

きっと、もう飽きてたんだろうな。

もう別れるか。

と笑顔なくその日は別れを告げたが、さすがに危機感を覚えたらしく後日しばらく優しかった。それはそれは可愛らしくポジティブなメッセージがLINEで送られてくるではないか。初めからやっとけバーカと思いつつも、まぁ好きは好きで安心しきってたのかな、これを機にまた戻ってくれるのかな~なんて思っていた。

 

ところがそれも全然長くは続かず。

 

 

5月中旬を過ぎた頃から、なんとなく彼の行動に違和感を覚えた。

別に元から週末にいつも会うような仲ではないししょっちゅうLINEを送り合うわけでもないのだが、なんとなく連絡がくるタイミングが違う。電話に出られなくなったわけではないがタイミングが少しずれてきた。なんだろう。そんな矢先、彼が元カノとLINEしてる履歴が見えた。だって私の横でLINEするんだもん。思わず「ゆうこさん(元カノ)」と呟くと「見たな」とじゃれたように言われて終わる。

 

何かおかしい。

 

そう思っていたら、6月の最初の水曜日夜に決定打がうたれた。

 

その日、私は仕事も休みでゆっくりしていた。

家でのんびりしていた瞬間いきなり悪寒が走って急に思い立った

「あ、恵比寿行かなきゃ」 

 どうしてこう思ったのか、全く分からない。

もしかして予定入っていたっけ?

でも手帳にない・・・

でもこう思うときって往々にして予定入ってるよね。忘れてるだけで。

でもこれまでにないくらい身体がそわそわして、行かなきゃ行かなきゃと追い詰められるように準備をして家を飛び出した。このとき、20時半を過ぎたくらい。

 

21時前後に、恵比寿駅に到着した。

結局何もないし、誰から連絡が来るわけでもない。

なんとなく駅の薬局に入ってみたり改札口周辺をうろついてみたりするが何もないし見覚えのある人は誰もいない。

うーん、やっぱり思い違いかな・・・

と思っていたが30分までとりあえず待ってみよう、それで何もなければ帰ろう、と音楽を聴きながら端っこの方に身を置いた。

 

 

ここで、自分の感覚にひどく感銘を覚えた。

 

なぜならそこに

仕事帰りの彼氏(みつる)が現れて元カノと待ち合わせする瞬間を目撃してしまったからである。

 

元カノ(ゆうこ)はみつるも認める整形美女で、いかにもつくりものといった顔だった。また、みつるによく自撮りの写メを送りつけてきていたので即座に認識。スタイルは激しく良かった。

みつるはいつものクタクタなスーツに営業とは思えない長さの髪をいつも通りになびかせていた。

 

・・・あ、これ、現実?

ドラマじゃなくて、現実?

と一瞬頭が真っ白になったが、すぐに納得がいった。

ああ、そうだよね、と。

 

みつるとゆうこさんは地元が一緒で、もう10年来の仲だった。

明確に付き合うとも別れるとも言及したことは無いらしく、ゆうこさんが海外に行ったり、地元へ帰ったりと、物理的に距離が遠くなればお互いに会うこともなくなりそれぞれ恋人をつくっていた。だが逆に物理的な距離が近くなることで何事も無かったかのように元通り。

年明けに彼女が恵比寿に引っ越してきていたのは知っていた。彼の住まいも恵比寿から電車で一本だった。

二人がこうなるのは時間の問題だったのだ。

 

ということに気付かなかった私が悪かったんだ。

 

静かな敗北感。

この先、私が彼女に勝つことはない。

もし私がこの先ずっとみつるの恋人だったとして、そして万が一彼と結婚したとしても、みつるの横にはずーーーーっとゆうこさんがいるんだ。それは私が彼のパートナーになったとして超えられる関係になることはない。

 

瞬間、私は別れる決意をした。

 

でも、ただで引き下がるわけにはいかない。

転んだところで、タダで起きるものか。

 

無言で、無表情のまま家路に着いた私はまず浮気調査・別れ方のプロフェッショナルであった元探偵の女の子に連絡した。

 

実践については次の記事で書くことにします。